2022.09.06
栄養解説

暑さに負けない身体を旬のオクラで叶えよう

こんにちは。管理栄養士の山本です。

太陽が出るとカラッとしたお天気で気持ち良いのに、雨が降るとジメッとした空気でやる気が上がらない日々が続きますが、皆さんはいかがお過ごしですか?しかも朝晩の寒暖差が大きいと身体がなかなかついていかず、やりたいことをできないまま一日が終わってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、そんな時こそ頼りになるのがヨシケイのミールキット。必要な食材がまとまっているので、やる気の出ない日でも何を作るか考える手間を省いて少しでも家事を楽にしてくれます。

でもせっかく四季のある日本だからこそ、旬の食材を食卓に並べて楽しみたい!という想いもありますよね。実はミールキットにも季節の食材はしっかり使われているんです!そこで今回は、これからだんだんと美味しい季節へと向かっていくオクラについて解説します。

そもそもオクラってどの部分を食べているかご存知ですか?私たちに馴染みのある部分は「実」です。触ると分かりますが表面に産毛が生えていて、食べる際には下処理が必要です。また「実」の部分は収穫をしないとどんどん大きくなりますが、開花後7日程度で収穫したものが食べ頃。そのため、スーパーなどで購入する際には7cm~10cm程のサイズのものを選ぶように心掛けましょう。

ちなみにみなさんがオクラと聞いて一番に思い出すのは、野菜では珍しいネバネバしたところではないでしょうか。
このネバネバに含まれる成分は、主にお腹の調子を整えるのに大切と言われる食物繊維とされています。しかも食物繊維の含有量は、豊富な食材の例にあげられる生のレタスと比べても約4.5倍。食べ方の幅があるオクラでこれだけの量が含まれていると、毎日の食卓に一品追加する時に選びやすいですよね。

また、食物繊維のなかでも多く含まれるのがペクチンという成分。野菜や果物など植物の細胞壁に含まれる天然の糖類で、果物のジャムを作る時などに使われます。食物繊維の一種のため整腸作用があるとされており、便秘や下痢に良いとされています。しかし、食べすぎではお腹が緩くなってしまう原因にもなりかねないので注意しましょう。

それ以外にもオクラには水溶性ビタミンが多く含まれています。
代表的なものでは、抗酸化作用があると言われるβ-カロテンやビタミンCがあります。夏野菜ではこのふたつを多く含むものが多くありますが、その理由は夏の暑さや紫外線により刺激を受けた身体を守るためです。抗酸化作用のある栄養素を摂ることで、毎日続く暑さで知らない間にストレスのかかっている身体の疲れが取れるように働くとされています。また紫外線などにより身体の老化を進めるとされる活性酸素の除去にも働きます。

そのため、身体を労りながらアンチエイジングも目指せちゃう嬉しい食材なんです。しかし、水溶性ビタミンは一度に多く摂っても身体に貯めることはできない栄養素。つまり毎日の食事で適量を摂ることが大切です。そのため、毎日の一品にオクラ料理を追加して夏の暑さに負けない身体作りを目指しましょう!

また調理の際に長時間茹でないことも大切。水溶性ビタミンが茹で汁に流れ出てしまうだけでなく、食感もしんなりとしてしまう為2分弱程度に留めるのがオススメです。さらに板ずりした塩を落としきらずに茹でることで、茹で上がりが綺麗な緑に仕上がります。どうせなら夏野菜の鮮やかさを食卓に並べたい!という方は、ぜひ板ずりしてから茹でることで野菜本来の彩りを取り入れてみましょう。

この機会に様々な食べ方を楽しめる夏野菜「オクラ」を生活に取り入れて、暑さに負けない毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

このレシピと記事を作ったひと
所属:管理栄養士 山本 佑里子